やっぱり井上のラーメンが喰べたいよ!!
頑張れ井上!!
頑張れ築地 !!
9月になって、急に寒くなりましたね。
まるっきり、秋になってしまった様で、暑かった日の事なんて、忘れてしまいそうになって、成りそうです。
築地の火災から、約一月が経とうとしています。
なんか、世の中の記憶からは、築地の火事なんて、過去の話しみたい成ってるけど、あれは色んな意味で凄い火事でしたよ!!
今回の出火は、なんと、築地の玄関口とも言えるもんぜき通り。
築地場外の火災は、初めてでは有りませんが、やっぱりびっくりしましたよ!!
実は、鎮火したその数時間後、僕は築地にあるカミさんの病院に付き合うついでに、もんぜき通りに顔をだしたんです。
いや、もう、消防車やパトカーがもんぜき通りに横付けで騒然とした雰囲気でしたね。
沢山の警察、消防の方が現場検証をしていて、近寄れる雰囲気ではありませんでしたね。
やっぱり井上さんの辺りが一番凄くて、屋根が崩れ落ちかけています。
いやあ、思ったよりの被害の大きさにビックリしましたよ!!
僕にとっても、この区画は、馴染み過ぎる位の馴染みの場所。
特に、僕のソウルフードたるラーメン屋、築地井上の一画が出火元……。
そりゃ、マジ気になりましたよ……。
まあ、この井上さんの事は、ゆっくり語りますが、兎に角築地ラーメン井上周辺マジで大炎上でしたよ。
そして、あれから、約一ヶ月。
火元と成った木造長屋には、未だ青いビニールシートがしっかり張られたままです。
出火後暫くは、異様な匂いが鼻を突いていたもんぜき通りですが、今は、其れ程刺激的な匂いはしません。
てもも、やはり歩くと、未だに焦げ臭さは、感じます。
まあ、ビニールシートの中には、焼け残った残骸があるのだから、当たり前と言ったら当たり前ですがけどね。
でも、築地場外、しぶといデスよ(笑)!!
あの家事の鎮火したその日に、なんと直接被害を受けなかった裏通りは、いつもの通り営業してたし。
なんと警察の方の前を観光客も平気で歩いていましたよ(笑)!!
そして今は、もんぜき通りも、火元と成った一画を除き、「えっ、火事っていつの事?」と言いかねない位、築地場外市場は元気を取り戻しています。
築地は、もし、焼け野原になっても、一日後には、商売始めてる様な街なんですよ!!
バイタリティが凄いんです。
やっぱり元気を貰える街なんですよ!!
しかし、未だ、井上さんは、営業再開は、出来てませんね。
実は、残念な事に、今回の火事、出火元は、井上さんだったんですよ。
火事が鎮火した、三時間後位に、偶然もんぜき通りの交差点で、井上の若旦那が、僕を見つけてくれて、「済みませんね、こんなになっちゃって。」と声をかけてくれたので、「頑張って下さい!!」と答えたんですが、まさか若旦那も僕もその時は、井上が火元とは、つゆ程にも思ってなかったんじゃないかな。
火が出たのは、3日午後4時45分、そんな時間は、築地もんぜき通りは殆どシャッターが降りて人気は無い状態。
勿論井上さんも、店じまいした後。
そんな時間に火が出たってのは、当然不審火と思うのが当然。
実際築地場外では、数年前にも、起きた火災は、未だに原因不明なんじゃなかったかな……。
色々利権だなんだときな臭い話しもあるので、ひょっとしたら今回もと思ったのでしたが、今回は、井上さんの伝導過熱が原因と見られているとの事ですね。
井上さんは、鍋の火が消えているのを確認して店を出た」と言う事で、警視庁は調理中の伝導過熱が原因とみて調べているそうです。
「伝導過熱」とは、コンロなどの調理器具の熱がステンレスなどの防火板を通して、内部の可燃材に伝わるり発火する現象のことだそうです。
井上さんが入っていた店舗は、築地特有の長屋の木造建築、相当古い建物です。
井上さんは、営業にあたり、その木造壁に、ステンレスを張り、厨房として使ってきた訳で、厨房のコンロの熱がステンレスを超えて木製の壁に伝わって出火した訳です。
思うに、この壁は、井上さんの長年に渡る営業で、既に内側が熱で炭のような状態になっていたと考えられます。
そこに、あの猛暑、調理後、鍋の火はちゃんと消したものの、残念ながら、壁の中で、とんでもない事が起こってしまったと言う事の様にです。
目に見えない火災原因って怖いですね、
この「伝導過熱」での火災は、東京で、昨年20件以上発生していると言う話しですよ……。
今回は、幸い、けが人は出ていなかったようですが、今後井上さんが、損害補償の責任を負うかどうか、かなり気になる処です。
井上さんに重大な過失があった場合は、当然莫大な補償の責任が生じる事になります。
しかし、僕が腑に落ちないのは、消防署は点検の際、ちゃんとで伝導過熱について指導していたのでしょうか?
素人がみても、築地の建物は、マジやばいです。
まあ、作りは基本、戦後の闇市みたいなもんですから。
そんな築地で飲食店を営む井上さん、ましてや、あれだけの有名店なら、消防署は、当然目をつけて、厳しい指導をしていた筈なんですが、そこら辺どうだったんでしょうか?
建物の構造、その築年数、調理器具の設置位置と、総合的に考えれば、プロの眼なら、一目で今回の火災は予見出来たんじゃないでしょうか?
もし、今回、消防署の指導が、そこら辺をちゃんと指摘していない状態で許可を出していたなら、これは、井上さんだけの問題じゃ無いんじゃないでしょうか……。
ですので、そこら辺も踏まえて、今回の火災を考えた場合、
井上さんが、火の始末をちゃんとしていたのなら、重過失には当たらない可能性があるんじゃないかな……?
しかも、詳しい事は分かりませんが、失火責任法という法律があるそうで、単なる過失であれば責任は負わないと言うのがあるらしいのです。
まあ、もし。井上さんに責任が無いとなった場合でも、民事だ何だで、其れなりのデカイお金が必要となるんじゃないかな………。
もし、そうなるんだったら、井上さんには一刻も早く営業再開してそのための資金を作り出していただきたいと思います。
又、一井上ファンとしても、一刻も早く井上のラーメンが食べたいと言うのも本音でございます。
しながら現状としては、もんぜき通りのあの場所で、井上さんが営業再開する事はかなり難しいんじゃないかな……。
聞いた話によると、まずあの場所では、以前の様な木造建築を新たに作る事自体、今の消防法では、不可能らしいですよ。
そして、あの土地を所有する大家さんは、当然ですが、これを機会にあの場所にビルを建てるそうです。
今の入居者達は、建物が無くなった時点で、賃貸の契約が消えるとか……。
それで、もう既に、皆さん移転先を見つけ出しているとか。
きっと井上さんもどこか別の所での再起を計画してるんじゃないのかな…。
こんなこと言うと失礼かもしれませんが、この焼けた店舗の大家さんにとっては、今回の火災は願ったり叶ったりだったりして……。
いや、これは、あくまで私の下卑た想像ですので、お間違いの無い様に……。
でも、大家さんもこれから焼け跡の撤去作業だなんだと、新しいビルを建てるまで相当大変だとは思いますよ。
でも間違いないのは、もんぜき通りの入り口の一角はこれから全く違った外観を呈することになることです。
今築地は大きく変わろうとしています。
これも1つの時代の流れだったのかもしれません。
そういうわけで、これからどんどん築地が変わってきます。
しかし、全部コンクリート作りの理路整然とした築地なんて、誰も望んでなんかいないんですよ!!
築地のあのアジア的で、カオスに満ちたバイタリティこそが、世界中の人を惹きつける魅力なんですよ!!
だから例え鉄筋コンクリートに成ろうと、あのアジア的カオス感は残して貰いたいのです。
だからこそ、井上さん、そして築地の皆さんに頑張って貰いたい訳なんですよ!!
井上のラーメンは、まさに築地のカオスを象徴するような一杯なんですよ!!
あの、大雑把な作り方、
並々と入れられる白い粉(笑)!!
絶対溢れる並々と注がれたスープ。
メンマ、ワケギ、ネギの下には、どんぶり一杯のチャーシュー。
昔ながらの縮れ麺。
世界中の人間が、並ぶ、長い行列。
そして、大将のあの人柄(笑)!!
やっぱり井上は、築地を代表するラーメンなんデスよ!!
そして、築地の皆さんには、何とかあのカオスを残して貰いたいのデス!!
だから、声を大にして言いたいのデス!!
『がんばれ井上!!』
『早く井上のラーメンが喰いたいぞ!!』
『頑張れ築地、何があっても負けんなよ!!』
『いつまでもカオスのままでいろよ!!』
『頑張れ小池、もっと親身に成って考えろよ!!』
『築地泣かすんじゃねえぞ!!』
と、言う事で、築地井上の再開を待ち望み、熱いエールを送るジュネ様でございました。