旅先で出会った寿司屋は、心温まるお寿司屋でした!!
今回の下田旅行を決めた一つの要因に、この寿々女寿司の存在が在りました。
ネットで調べていて、決して洒落ていない、むしろ古びた寿司屋で、
出される寿司も田舎寿司との事。
そして、何より、店主のお父さんが話し好きの、好々爺との事。
そんなお父さんの握る、田舎寿司を頂きながら、下田の話を聞かせて頂き、
ホンワカした気分に浸りたいとの
思いが生まれたからでもありました!!
それが在ったから、
ホテルの酷い食事も我慢できたかなって感じでしたよ(笑)!!!
そんな寿々女寿司に行く前に、強風吹き荒れる海岸線を歩き、
ちょっとだけ、
子供じみた冒険を味わい、
すっかり冷え切った身体を抱えての訪問です(笑)。
この寿々女寿司、ペリーロード近く、
港から、チョイと街に入った、
潮風を感じる、ひなびた一角に、
如何にも歴史を感じる風情で、佇んで居りましたよ!!
店のショーウィンドウ?に、墨で書かれた古びたお品書きが貼られ、
この外観だけでも十分タイムスリップ物ですよ!!
こちら、昭和20年創業との事、
もともと、横浜で寿々女鮨を営んで居た先代が、戦災に遭い故郷の下田に戻り、この地で再開、下田の人々に愛され、67年の歴史を刻んだ、お寿司屋さんです。
暖簾を潜ると、誰も居ません……。
コンニチワと声を掛けると、
中から、お母さんが出て来ました(笑)!!
お店は、右側に5人程の小さなカウンター席、
左側には、小さな座敷席。
寿司屋と言うより、田舎の蕎麦屋とか、食堂と言った雰囲気ですね。
または、飲み屋って感じですかね……。
続いて、奥から、お父さんが出て来て、
メニューの地魚セット2000円を指差して、
ニコニコしながら、勧めてくれましたが、
セットだと、地魚意外の物も含まれるので、
こちらの地魚だけをじっくり楽しみたかった僕は、
先ずは、金目鯛の握りと、サンマの押し寿司を注文。
そしてお酒をお願いしました!!
ここで、ちょっと気に成った事が一つ、
お父さん、一言も喋ってくれないんですよ……。
僕達が変な格好してるんで、
嫌われちゃたかなとも思ったんですが、
どうもそうでも無さそう……、
失礼ながらお父さんの様子を見て居ると、
どうもお父さん、喋れないみたいなんですよ……。
僕の事前調査では、
とても話し好きなお父さんとの事でしたから、
かなりショックでしたよ……。
黙々と寿司を握るお父さん。
何声かけて良いか、分かりませんよ……!!
そんなお父さんが握ってくれた地の魚、
金目鯛の握り1200円
素朴だけど旨い!!
シャリ多めです(笑)!!
間違いなく田舎寿司ですね!!
ちょっと身は柔らかでしたが、旨味はしっかり。
程良い脂が良い感じです。
やっぱり下田に来たら、金目鯛ですよ!!
お父さんに、「美味しいですよ!!」
「美味しいですよ!!」って言ったら。
お父さん、一生懸命ジェスチャー始めましたよ!!
「タバコ……」「「喉……」「駄目……」
「え〜、煙草の吸いすぎで、喋れなくなっちゃったの?!」
お父さん、ニコニコしながら、そうそうって感じの表情と手振り。
その後、手振りのお父さんとの会話で判った事は、
昨年ご病気に成られて声を無くされたとの事。
そんなお父さんとのやりとりをしてたら、
奥から出て来た奥さんが、
「煙草なんて口実よ、この人昔船に乗ってて、モテタみたいだからさ、行く港、行く港、女が居てさ、チュウチュウしてたから、罰が当たったんだよ、ねえ、おとうさん(笑)!?」なんて衝撃の曝露!!
そして、そんな話しをニコニコ聞いてるお父さん(笑)!!
いや、この二人の阿吽の呼吸、
声を失うと言う、悲劇的ハンディも、
笑って吹き飛ばすバイタリティー!!
元気頂けちゃいますよ(笑)!!
なんか、おとうさんとも打ち解けて、
声の出ないおとうさんとの、会話も何故かはずみます。
そんなおとうさんが次に作ってくれたのが、
寿々女寿司名物さんまの押し寿司500円。
とてもキレイなお寿司でしたよ!!
これ旨いです、これで500円なんて良いんですかね?!
酢と塩の塩梅も良く、青魚特有の生具さは一切ございませんよ。
これは、お勧めの一品ですね!!
押し寿司は作りたてより、少し時間が経って、
酢飯に味がしみ込んだ頃が旨いはず、
でももう既に旨い、これお土産にして持って帰りたいお寿司でしたね……。
今度下田に来たら、前日夕方に買い込んで、夜のつまみにしたい一品ですね!!
サービスのうしお汁!!
これが又旨いんですよ!!
上品な味付けですが、旨味は深く、
心に、満足と安心感、そして、
爽やかな潮風を注ぎ込んでくれましたよ(笑)!!
小鉢はふきとアラの煮物。
いや、これがまた又旨い、
はっきり言って、
前日ホテルで食べた金目鯛の煮付けより、1000倍は、旨かったですよ(笑)!!
こんな小鉢に、誠実さも感じるし、
やっぱり良いお店なんですよ!!
これじゃ、酒が止まりませんよ!!
お酒は地酒富士高砂酒造の本数限定品 龍。
スッキリした旨口で中々いける酒でしたよ!!
一合500円、いい酒です。
旨いので冷やで結構呑んじゃいましたよ!!
初めての店で、思ってた通りの味に出逢う、
其れはもう、それだくで嬉しくなる事なんです。
そこに仲間が居て、酒が在り、そしてそこに、
素敵な人との出逢いが織り合うと、
その宴は、更に甘美な酔いを産み、
忘れられぬ思い出へと変わって行きます。
けして派手ではないが、特上の感動、
最高の酒でさえ、この喜びは、
そう簡単に、作れるものでは、ございません!!
今回の旅は、この時点で、概ね満点旅でございましたよ!!
ここでユキノが伊勢海老を食べたいと言うので・・・・。
いっちゃいましたよ(笑)、
伊勢海老の姿造り2000円!!
お父さんが、水槽に手を突っ込み、
おもむろに抑えつけた伊勢海老……。
小振りですが、かなり元気でしたよ!!!
おとうさん、写真用に、色々気を遣ってくれます(笑)。
では、お料理させて頂きます!!
身を切られながらも、まだ元気に動いている伊勢海老君、
美食とは、げに罪深き物です(笑)。
伊勢海老は小ぶりですが、
プリっとして、実に新鮮で美味しかったですよ!!
これで2000円、悪くないです!!
反ってます、これぞまさに海老反りでございます(笑)!!!
おちゃめなおとうさんが写真用に、
伊豆のワサビをトッピング(笑)!!!
この伊勢海老のお楽しみは、頭を入れたお味噌汁!!
こんな、小さな伊勢海老の頭じゃ、
三人前の出汁は無理とも思われますが、
そこはおとうさん、しっかり、甘エビも投入、
しっかり海老の出汁が出た、
素敵な味噌汁を作って下さいましたよ!!
ここで、やはり、寿々女寿司独特の、
鯵を握って頂きました!!
こちらも、やはり500円。
こちらの鯵は子鯵を酢でしめた物です。
かなり素朴な握りです!!
こちらは、押し寿司では、在りません。
子鯵一匹で、手毬寿司の様に包み込んて握られています。
僕的には、塩と酢がキツかった様な気もしますが、
地元で昔から食べられていた鯵の握りって、
こんな物だったのかもしれませんね。
そして最後に、「今日のお勧めの地魚はなんですか?」と聞いた処、
今日のお勧めは、しま鯵との事!!!
これは2000円くらいかな・・・・。
いや、もっとずっと安かったかも知れないな……(笑)。
とにかく、これは、旨かったですね!!
僕的には、このしま鯵が一番だったかな……。
最後に、デザートとして、小粒のイチゴを出して頂き、
十分満足させて頂きました。
お父さんから、下田の話しを聞かせて居ただく事は、
残念ながら出来ませんでしたが、
おとうさんの握る寿司と料理に、
十分語って貰った気がします。
まあ、代わりに、お母さんが色々下田の面白い話しを
聞かせて下さいましたよ!!
お勧めの干物屋さんも教えて頂いたし、
十分お世話になりましたよ!!
これだけ食べて、呑んで、三人で8000円でした!!
超安いですよ!!
凄く、サービスして頂いた気がします!!
歴史在る漁師町で食べた田舎寿司は、
味わい以上に心を満たしてくれました。
おとうさん、おかあさん、温かい感動有難うございました。
伊豆下田で、出会ったお寿司屋は、
シャリがどうの、包丁がどうのとか言う前に、
心で握る寿司屋でしたよ!!
ほんと旅先の人情に出逢え、豪快な港町の風情に触れた、
正にハートウォーミングなお寿司屋さんでしたよ!!
おとうさん、お母さん、いつまでもお元気で、
美味しいお寿司握り続けて下さいね!!
いつも、ブログのコメント返さなくてすみません、近頃Twitter慣れてきたんで、
Twitterにコメント下さい!!
こちらだったら、簡単に返せるので、遅くなっても御返事しますよ!!
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ジャンルをかえました!!!
B級グルメに場所替えして、一位に着かせて頂いてます。。
居るべき場所ってのが在るんですよね!!
そしてやっぱり皆さんのおかげです!!
これからも応援宜しく!!
それから、ブロぐるめ、
一位に戻ってます。
ほんと皆さんのおかげです。
これから、常に目指せ二冠王です(笑)!!!
しかし、上には上が居るんですよね(笑)。
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